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厚板複合材タッピング式剥離検出装置「Lapin(ラパン)」を販売開始
世界に先駆けて厚板複合材検査技術の独自開発に成功

〜Helitech:05 UK ヨーロッパ最大のヘリコプター見本市にて展示発表〜

バイテック株式会社(東京都港区、社長:若井紀良、以下バイテック)は、厚板用ハニカム板、FRP・CFRP積層板の剥離を検出するタッピング式剥離検出装置を開発し、9月27日からイギリス、ロンドン郊外のImperial War Museumにて開催されるヨーロッパ最大のヘリコプター見本市 Helitech:05(注1)において展示発表し、同時に日本、欧州、北米で販売を開始することを発表しました。

今回開発した検出装置は、既存の技術では検出不能であった厚さ5mm以上の積層板の剥離検出を可能にすると同時に、検査・管理担当者が剥離状態を視覚的に捉えやすい新しいインターフェースを開発しました。
従来技術ではコインタッピング法(注2)が用いられており、このコインタッピングの機械化に初めて成功し欠陥の程度を定量化して表示する事を可能にしたものが三井造船株式会社によって開発されたWoodpecker(注3)でした。バイテックではこのWoodpeckerの販売権を三井造船株式会社から取得し過去3年間販売を行ってまいりましたが、厚さ5mm以上の積層板剥離出が困難であり、熟練した検査員が必要なために大規模な被検査体における効率的な検査は不可能でした。また、特に顧客である英国海軍、ブリティッシュ・エアーウェイ社では、厚みのあるFRP、CFRPを用いた船舶の外殻の剥離検出、風力発電用ブレードの剥離検出等の効率的な検出ニーズが高く、バイテックではこれらのニーズに対応するために厚板複合材タッピング式剥離検出装置の独自開発を行いました。

本検出装置では、検出部に内蔵されたハンマーの打撃音の周波数をセンサーにより測定し、剥離の程度を定量化して表示可能にしました。本体上のLEDにより欠陥の度合いが段階的に表示されます。また、測定結果をPDA反映させことで、音響波形をグラフとして視覚化し、定量化したデータを保存や、波形をグラフ化で剥離や欠陥の正確な把握を実現しております。
検出装置本体は、PDAとの組み合わせにより携帯時の利便性を考慮した小型・軽量化と電池駆動を実現しています。

バイテックでは、従来WoodpeckerをNATO軍のストック品に、またAirbus社の認定品として、英国航空、ルフトハンザ航空をはじめとして世界各国の航空会社等に販売して参りました。販売台数は1985年の三井造船による販売開始より累積1000台を超えています。今回開発した「Lapin」の発売では、防衛・軍事関連企業、航空関連会社の他、世界各国の造船メーカー、船舶関連企業等への販売を中心に、その他複合材使用現場での利用を働きかけ年間100台以上の販売を見込んでいます。

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 注1.「Hlitech:05」
イギリス、ロンドン郊外のImperial War Museumにて2年に1回開催されるヨーロッパ最大のヘリコプター見本市。世界各国の軍事・民生用ヘリコプター関連企業が一堂に会する。今年度の開催期間は2005年9月27日〜9月29日。世界各地の軍事関係者、航空関係者が集まる。


 注2.「コインタッピング法」
タッピングハンマで被検査物を叩き、その音色の差を耳で判断するという熟練度を要求される剥離検出手法。


 注3.「Woodpecker」
1985年三井造船株式会社が航空機の機体に用いられるハニカム板の検査のためにJALと共同で開発したタッピング式剥離検出装置。以来、複合材の剥離検出のために世界各国の航空会社を中心に利用されている。